とある偉人の物語

こんにちは。Sです。

皆さん、突然ですが、「がんをつくった男」と呼ばれている人をご存知でしょうか。

その名も、山極勝三郎。

人工発がん実験に世界で初めて成功し、がんの治療に大きく貢献した人物です。

世界中のがん研究の研究者が読む教科書の「The Biology of Canncer」の冒頭にも

山極の研究が紹介されています。

今回は、NHKで放送中の「歴史秘話ヒストリア」を見ていて

最も感動した回についてお話させていただきます。

山極が人工発がん実験を始めたのは、1907年のことでした。

当時、がんの治療法はなく、発生の原因すらわからない不治の病でした。

山極はがんを人工的につくりだすことで、がん発生のメカニズムを明らかにして、

治療法を確立することを目指したのです。

ところが、山極の実験方法はあまりにも地味、かつ単調なものであったことに加えて、

途中で成果がほとんどでないものでありました。

そのため、助手も次々にやめていってしまいました。

それでも、山極はあきらめずに実験を続けました。その期間は、なんと8年。

この結果を世界の医学界も高く評価し、

ついには日本人初のノーベル賞受賞も視野に入ってきました。

しかし、実際には山極は受賞できませんでした。

この時、受賞したのがヨハネス・フィビゲルという、

山極と同じ人口発がん実験に成功した人物でした。

ところが、フィビゲルの実験方法には誤りがあり、

実際にはフィビゲルの方法では,がんをつくりだせないことがのちに判明しました。

そして、山極の死後から36年後の1966年に日本で

第9回国際がん学会が開かれました。

そこに、山極のノーベル賞の審査に関わった研究者が出席しており、

次のように語ったといわれています。

「あの時のノーベル賞は日本人とデンマーク人が分け合うべきだったと思っています。」

この回で最も感動したのは、山極の研究に対する姿勢です。

それは、あきらめないこと、前に進み続けること、そして、自分を信じぬくこと。

山極に興味を持っていただいた方は、現在、NHKオンデマンドでこの回を視聴できますので、

ぜひ、ご覧になってください。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

投稿日時:2020年07月21日 18時19分05秒
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